2024年春 ゴールドコースト現地校短期留学+MUN(模擬国連)
ロングステイ:2024年3月16日(土)から3月29日(金)。
そもそも模擬国連・MUN(Model United Nations)とは 何か?
国連は分かるけど、 模擬国連とは実際に何をするのか把握されてない方も多いと思います。
模擬国連(Model United Nations)は、今から遡ること約90年、1923年にアメリカのハーバード大学にて開催された「模擬国際連盟(Model League of Nations)」にその原点があります。国際政治の仕組みを理解し、国際問題の解決策を考える過程を体験できることから、教育プログラムとしても高い評価を受け、現在では世界中の大学・高校において授業に採用されるほか、学生の課外活動としても楽しまれています。
それではECOAST&CO のMUN模擬国連はどのように出来上がったのか?
私たちは2022年末から2023年の頭にかけて、グローバルリーダーシップを育てるプログラムを立ち上げるためにあれこれ模索していました。
そのうち実際のリーダーシップ育成にはMUNではないか?という考えに至り、地元ゴールドコーストのロータリークラブの青年部であるロータラクトと手を組み、MUNの枠組みを決めていきました。
話が進む中でMUNおよびディベートで活躍する多くの地元の先生や生徒と繋がっていくことができました。
そこで、英語を母国語としない生徒たち、年齢、学校、英語レベルの違う子供たちが同時にMUNに参加できるには、どうすればいいか?などについて、たくさんのディスカッションを行い、徐々に形にして行きました。
まさに多くの地元の人々の力を借りてMUNを開催する運びとなったのです。
MUNでの役割分担
まず役割分担を決めます。例えば今年の7月のMUNでは、議長を務めるのはトリニティの生徒会長のハリソン、そしてロータラックスの会長ジャッキーさんのご紹介でオールセインツのパリスさんがその補佐を務めてくれました。
ロータラクトからも5名のボランティアが参加してくれました。
生徒たちは各国を代表する3、4人のグループに分かれます。地元のサマセットという学校からも日本を学ぶ生徒が二人オーストラリア代表として参加してくれました。また、地元のバイリンガルの大学生が通訳を務めてくれました。
こうして弊社のスタッフと、善意ある地元の人々の力が加わり、総勢12名のスタッフと生徒25名でMUNは開催されたのです。
英語ができない、国際問題など分からない生徒、 反対にその両方が得意な生徒など、その全員が参加できるECOASTのMUNとは何か?
まず、議題を分かりやすいものに絞りました。
実際のものはこちら:
- Climate Change and Environmental Protection(気候変動と環境保護)
How can countries address the issue of plastic pollution and promote effective waste management systems?
ー 各国はどのようにプラスチック汚染の問題に取り組み、効果的に廃棄物を管理するシステムをすすめていくことができるのか?
- Conflict Resolution and Peacekeeping(紛争解決と平和維持)
How can countries promote peaceful dialogue and negotiation to resolve ongoing conflicts andprevent the escalation of violence?
ー 現在進行中の紛争を解決し、暴力の拡大を防ぐために、各国はどのように平和的な対話と交渉をすすめればよいのか?
次にそれぞれの生徒と事前に面談をし、英語のレベルを確認、バランスの良い3−4名のグループをつくり、それぞれ最適な国を割り当ててリーダーを決めます。
生徒たちには、まず渡豪前にこの議題についてある程度の意見をまとめてきてくれるようにお願いしました。
渡豪してからは学校でMUNの準備時間を何度か設けました。
各国のリーダーを中心に各自持ち寄った意見を照らし合わせたり、そこからさらにリサーチしたりしながら、それぞれの国の意見(ファーストスピーチ)をまずは日本語でまとめます。そして先生やボランティアの方の助言やアドバイスを受けながら、それを自分たちで英訳して当日の準備を。
いよいよMUN開催の日。まず議長の説明を受け、各国の代表たちは、議題について、各国それぞれのファーストスピーチを英語で行います。その後、討論へと進んでいきました。
討論は日本語で行い、通訳担当者が訳してくれました(英語でできる生徒は英語で行います)。この討論では、それまで学んできた自分が代表する国の立場を主張し他の国と話し合いを行います。
また、この2つの議題を論じ合っている間、各国間での交渉を上のようなメモを使って意見のやりとりを行う各国代表たち。熱い討論が繰り広げられました!
最初は「無理!できない。」と言っていた生徒たちも、いつの間にか真剣に討論に加わり、それぞれの役割を完璧にやり遂げ、各議題について、きちんと決議まで持っていくことができたのです。
私たちスタッフが予想していた以上の出来栄え!嬉しい驚きでした。
各国の異なる環境、宗教、経済状況を学び、立場を理解した上で自分たちの国の意見を主張し、決議する。という体験を通し、国際社会の一員としての認識し、世界に目を向けるということを学ぶことができました。
ECOAST&COは初対面の生徒が多い中、現地校からも空港での移動中も生徒たちについて高評価をいただきました。それはこのように生徒に役割を持たせることでリーダーがまとめ、それぞれが自分の役割を果たすということで規律が保たれ、積極的で自信に溢れた姿が好印象に映ったせいかもしれません。
ECOASTでは生徒たちが国際社会に関心を持つきっかけとなり、生徒の隠れていた能力を引き出したり、気づかせるこの有意義なMUNというプログラムを今後も続けていきたいと思っています。
MUNは来年の3月と8月の現地校でのバディと過ごす短期留学の期間中にも開催されます。それぞれの学校も全面的に協力してくれることになり、現地生徒たちも参加しての大規模で国際的なMUNとなります。
発表の内容だけではない、その発表の仕方(チャットGPTを利用したり、、)もお互いに勉強になるでしょう。
この素晴らしいMUN体験を通して一つ先の留学体験をしませんか?
チャンドラー まゆみ
ここでは正しいサポートさえあれば子供も大人も健康で元気に本来持っている能力が伸ばせる。私は実際にその姿を見守ってきました。
どんなことでもお気軽にご連絡ください。お待ちしています。